ステレオタイプを当て込んだ商品の行く末

「中国人がみんな金色、金箔、赤色、ハデハデが好きだと日本人は思っているんだね。まったく、情報が古すぎて、イヤになっちゃうわ」私もこの投稿を見て、失礼ながら、思わず「ぷっ」と噴き出してしまったひとりです。ある有名メーカーが製造したお酒を指しての発言だったのですが、そのパッケージは金色と赤色のデザインで、ボトルの中には金箔が浮いていたのです。いかにもゴージャスで、明らかに中国人観光客を狙ったオリジナル商品であることが一目でわかったようです。その女の子は、前記のような感想を言って、そのお酒がボトルの写真とともに、ウイーチャットに投稿していた、ということなのです。女の子は北京の大学を卒業後、日本の国立大学の大学院に通っている富裕層の子どもでした。彼女のふだんの言動や洗練されたファッションから考えて、とてもこのようなお酒をお土産に買っていくとは思えないです。しかし、日本人がイメージする「中国人像」は、金ぴか、ハデハデを好む人々ですので、このようなステレオタイプ化された商品が開発されるわけなのです。ほかにも、わざわざ中国人向けにパッケージを変えた医薬品、家電製品なども、私が知っているだけでもいくつもあります。読者の皆さんも家電量販店の免税コーナーや、空港などで見かけたことがあると思われます。お断りしておきますが、私はこのような商品を否定しているわけではないのです。まだ中国からの団体観光客はきていますので、こうした商品の購買層も一定数はいるのだと思われます。何しろ中国にもさまざまな好みの人がいますので、マーケットはあるのです。しかし、富裕層の人々は、今後こうした商品には興味を示さないでしょう。

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